x264の設定を見直す

まずはプリセットでの差を把握。
素材はROのGvG画面(暇防衛→EMC→ER制圧開始)から抜き出した無圧縮AVI(30fps・約25秒・707Mbps)。
これをそれぞれのプリセット値(変更はCRF=30・SSIM追加)でエンコードしてみる。
QP30は経験上今までの設定でROの動画を1.35Mbps(<音声付でzoomeの再エンコを免れる範囲)に抑えるとこのくらいになるから。
基準とするのはMediumのbpsとssimとfpsの値。
同じくらいの質の画面(ssim)を作るのに必要なビットレート(bps)と時間(fps)を比較してみる。

モード ssim kbps fps 綺麗さ エンコ時間
ultrafast 0.9626206 4113.6 6.47 0.316 0.43
veryfast 0.9653494 2351.55 6.27 0.597 0.443
faster 0.9611543 1765.86 4.01 0.709 0.693
fast 0.9614577 1331.93 3.65 0.947 0.762
medium 0.9640152 1351.17 2.78 1 1
slow 0.9654203 1336.44 1.79 1.052 1.553
slower 0.9658907 1303.64 1.07 1.093 2.598
veryslow 0.9645268 1211.13 0.62 1.132 4.484
placebo 0.9651094 1210.48 0.25 1.151 11.12

後ろ二つは俺的(100%−SSIMをmediumのそれと比較)補正したbpsあたりの綺麗さとmediumよりどのくらいエンコ時間が必要かの倍率。
(まぁ、SSIMで綺麗さを比較できる訳ではないので目安程度にしかならないけどzzz)


速度順に並べると、確かに速度は設定どおりの順になっているのが分かる。
ビットレートもほぼ並び順(medium>fastだが、これはssimの差によるものだろう)。
この表から思うのは・・・

  • ultrafastはダメすぎる(<まぁ、Bフレーム使ってないから・・・)
  • 何気にmediumよりもfastの方が良い結果に見える(<ROのようなドット絵に合っているのか?)
  • placeboは文字通りplacebo効果。veryslowと画質の差が僅かなのに倍以上の時間をかけるなんて・・・


次に同じ映像を2pass・1350kbsp指定でエンコード

モード ssim kbps fps 綺麗さ エンコ時間
ultrafast 0.8966068 1360.4 12.54+12.5 0.346 0.307
veryfast 0.9470366 1350.17 8.58+8.68 0.681 0.446
faster 0.9607694 1343.09 6.68+5.54 0.925 0.636
fast 0.9625637 1345.88 8.57+4.21 0.967 0.682
medium 0.9636692 1341.26 7.58+2.58 1 1
slow 0.9663921 1339.74 5.57+2.28 1.082 1.19
slower 0.9676747 1340.42 6.05+1.24 1.125 1.87
veryslow 0.9688422 1340.71 2.51+0.66 1.167 3.683
placebo 0.9691486 1339.35 2.03+0.26 1.179 8.351

fastの設定のバランスがとても良いなー(7割の時間で3%程度の品質低下) ドット絵に向いた設定なのか?


っと、ここまで。