SSD入れてみました

仕事で使っているPCがあまりにも遅いので、我慢しきれずに自腹で購入。
そろそろHDDも寿命のはずなのでPC自体を新調しようかとも思ったけれど、使っているツール群の再インストールの手間を考えると今する気にはなれず。
CPUを換装しようにも、いまさらIntel915GVにささるようなCPUを購入するのもあほらしい(というか、まだ売ってるのだろうか?)。
という事で、簡単に速度が稼げそうなHDD→SSDの交換をすることになりました。(SSDならデータの移動だけですむし、後々つぶしもききますからね)


以下は交換作業について。
購入したSSDは「OCZ SSD Agility3」。HDDが80GBなのでそのまま丸ごとコピーするだけでよい120GBのものにした。
使っているPCはSATAポートが1つしかないため、自宅に転がっていたSATA RAIDカードをコピーの時だけ使用。
(当然電源プラグもあまっているわけが無いのでSATA電源分岐コードで電源を分ける)
ドライバCDを忘れたので、カードのメーカーサイトからダウンロードしてドライバをインストール。再起動すれば特に問題なく111GB認識。
あとはコピーをするだけだが、ここで気をつけなければならない事がひとつ。
古いPCなのでOSはもちろんWindowsXP
で、XPはパーティション開始オフセットを63セクタ(512バイト×63)としてしまうため、このままコピーしては4k単位でアクセスするSSDだと4k境界をまたいで読み書きする事になり非効率。
MSINFO32で確認すると、このSSDは512バイト/セクタとあったので問題は無いのかもしれないけれど、万が一のことを考えるとオフセット位置を調整しておきたいところ。
という事で、ディスクコピーの時に自動でSSD向けにオフセット位置を調整してくれる「EaseUS Todo Backup」を使用した。
使い方は簡単。Souce側にHDD、Target側にSSDを指定して(SSD向けに最適化とか英語で書いてある)チェックボックスをチェックするだけ。
実行したところ、80GBのコピーで大体1時間20分程度で終了。オフセット位置を確認したら・・・2048 4096バイト目から開始している事になっている。
(万が一HDDに戻すような事態になったらどうなるかちょっと心配)


で、どれだけ早くなったかというと・・・

  • Windowsの起動速度
    • ログイン・パスワード入力まで2分近くかかっていたのが20秒以下で到達
    • 但しログイン後サービスが全て立ち上がるまでの時間はそれほど早くなっていない
      • これは立ち上がり時のウィルススキャンでCPU使用率が100%近くまで上がっているためだろう
  • アプリケーションの操作
    • 起動まではかなり早くなった(30秒→5秒程度)
    • 作業自体は今まで通りでキビキビ動いてくれない<重い作業は常にCPU使用率100%で張り付いてますからねzzz
      • でも、CPU使用率100%に張り付いている時間は短くなったような気がする
      • ページファイルへのアクセス向上の影響?
    • データのセーブ・ロードはかなり早くなった(10MBのファイルのセーブするまでの時間20秒→一瞬)ので小まめにセーブするように
    • ファイル選択のダイアログが出るのがほぼ瞬間。何気に使っていたので(作業中5〜10%程度)体感速度はかなり上がった気がする

と、効果は僅かなものだったが久々にPCの中身を弄れて気分転換にはなったか(笑)
ベンチマークの結果は酷いので省略。MB自体がボトルネックになっていてシーケンシャルR/WでもランダムR/Wでも120MB/s程度しか出ないんですよ(泣)
(SSDはSATA3.0対応なのにBIOSでACHIが選択できない(=SATA1.0相当?でNCQも無し)とか非常に勿体無いzzz)
それでも古いHDDに比べれば10倍近く速くなっているのだから、今までが酷すぎただけですかそうですか・・・


気になったのが1点。
このSSD、SMARTで状態表示するとID:01の値が酷く変動する。
これ、「RAW READ ERROR RATE」つまりデータ読込エラーの発生頻度なんだけど、この数値が75まで下がったかと思ったら95まで回復したりといつ見てもバラバラ。
生値を見ると、ID:01の値はID:C3(Hardware ECC recovered)やID:C9(Soft Read Error Rate)ID:CC(Soft ECC Correction)と同じ値(今は143018961)。
これをそのまま信じるならば、「データ読み込みの際143018961回ECC不一致エラーが発生したが全て修復できたので実データは1つも破損しなかった」という事になる・・・のか?
生値が増えても指標値が落ちる訳ではないのが更にいやらしい。初期不良かどうか判断できないじゃないか〜
再起動したりすれば最悪値も100(生値は0)まで回復するし閾値が50なのだから問題ないのかもしれないが、なんとなく気持ち悪いのだ。
(そもそも最悪値が回復するとか意味がわからん(笑))
まぁ、代替セクタの数値が0なのだから問題無しとしてしばらく様子を見ますかね。


追記:
いまさら思ったが、オフセット開始位置が2048バイト目って4k境界を思いっきりまたいでるじゃないか(笑)
と、今確認したら4096バイト目になっていた。2kってのは見間違えだったのかな?


追記2:
1週間電源を切らずおいたら、HD TuneのHELTHの項目(SMART)で閾値を超えたのかID:01が赤地で表示されていた。
現在の値は82と範囲内だし電源を落としてしまえば100に戻るので、今回のように長時間監視を続けなければ発見できなかっただろう。
(常に最悪値=現在値なのだから、SSDの外部で常時記録していないと本当の最悪値がわからない)
ただ、これで即初期不良品であると判断できるかというと少々微妙である。
何しろ実際に書き込みや読み込みに失敗したわけではない(他の項目は全て正常)し、不良品としての根拠となるものはHD Tuneの表示だけで実際にID:01が閾値を超えた場面を見たわけではない。
最近のSSDに使用されているメモリは品質が悪くてこのような症状が見られる、という噂もちらほら聞く。
まぁ、もう少し経過観察して悪化するようならば販売店に交換をお願いしてみようかね〜