リスクアセスメントということ
書類整理していたら面白いものが出てきたので・・・
まずはこの表を書いてみる。
優先順位 | 致命的 | 重大 | 限界的 | 無視可能 |
繰り返し発生 | 1 | 3 | 7 | 13 |
可能性多し | 2 | 5 | 9 | 16 |
時々発生 | 4 | 6 | 11 | 18 |
可能性僅か | 8 | 10 | 14 | 19 |
可能性ほぼ無し | 12 | 15 | 17 | 20 |
これはリスクアセスメントにおける対処の優先順位である。
リスクアセスメントとは、リスクの大きさを評価し、そのリスクが許容できるか否かを決定する全体的なプロセスのことである。(by Wikipedia)
皆無意識にやっている危険回避行動の一部を手順化したもの、と考えてもよいかも。
この概念をROのGvGに当てはめてみるテスト。
「危険源」を同定
そこから目的の障害となる要素を考える。
例を挙げると・・・
この作業では「無意識に回避している危険」を炙り出すのが難しい。
「ぼくのかんがえたさいきょうのきゃら」の相手をする事すら考えないといけないので、リストは膨大なものとなる。
GvG前の会議やGvG後の反省会など、多人数によるブレインストーミングを活用するとよいだろう。
リスクの見積もり
リストアップした「危険源」について、その発生頻度と被害のひどさを見積もる。
発生頻度は5段階。
ランク | 場面限定で・・・ | 全体を通して・・・ |
繰り返し発生 | 頻繁に起こる | 絶えず経験する |
可能性多し | 数回起こる | 頻繁に見かける |
時々発生 | たまに起こる | 数回見る |
可能性僅か | 起こる可能性はある | ありそうも無いが合理的に見て起こりえる |
可能性ほぼ無し | 起こる可能性はまず無い | ありそうも無いが可能性はある |
被害のひどさは4段階。
ランク | 被害の大きさ |
致命的 | 即目的達成不可能となる |
重大 | システムに重大な影響を与える |
限界的 | システムに軽度な障害が出る |
無視可能 | システムに軽微な障害が出る |
この見積もりはGによりいろいろ差が出てくる場所。
常に大手派遣の危険にさらされている小規模防衛なら、「金ゴキチェイスEmC」の見積もりは「可能性多し・致命的」となるだろうし、対策の取れた大規模防衛なら「可能性僅か・重大」と評価は下がるだろう。
この段階が最も数値化しにくい部分。見積もる人のセンスが問われます。
(一般的な事象は母集団が大きいので数値化しやすいんですが・・・)
リスクの評価
ここでようやく最初の表が活躍する。
本当ならば最も重要で慎重に行わなければならない手順なのですが、ここでは単純に「対処の優先順位」とだけ評価。
簡単な例としては・・・
- 対策をしなかったので金ゴスアサクロにラインを抜かれてしまう→時々発生・致命的→優先順位4
- 単機偵察しにきたモンクがロキが切れた瞬間に阿修羅。ロキ雷鳥が落とされる→可能性僅か・限界的→優先順位14
- 「ぼくのかんがえたさいきょうゆにっと」が現れた→可能性ほぼ無し・重大→優先順位15
となる。
後は危険源を回避する対策をとればよい。発生頻度か被害のひどさが下がり優先順位も下がるだろう。
(被害のひどさを下げるよりも発生頻度を下げる対策の方が楽。被害のひどさが下げられるなら、そちらのほうが対策としては優秀)
ちなみに、優先順位の数値(評価数値という)別にリスクの評価基準を並べると・・・
評価数値 | リスクの大きさ(判断基準) | 対処の判断レベル(GvGでの役割) |
1〜5 | 高い(許容できない) | 担当取締役(総指揮者) |
6〜9 | 要注意(望ましくない) | プログラム担当部長(現場指揮官) |
10〜17 | 中程度(許容可能・要検討) | プログラムマネージャー(PTリーダー) |
18〜20 | 低い(許容可能) | 担当者(各個人) |
となる。
と、ここまで書いてきてアレだが・・・
こんな面倒くさい事をやっている所があるとは思えん(笑)
優秀な指揮官なら直感的に優先順位をつけて対処しているだろうしね〜
・・・まぁ、対策の優先順位を考える時の参考になればzzz