ほんの少しの冴えたやりかた

GvGではWP付近に「ロキの叫び」を展開しAGI前衛が足止め、その少し後方に前衛範囲攻撃地帯・阿修羅地帯と配置する陣形がよく見られます。
スクリームやプロボックでの詠唱妨害、セージのLPを阻止するロキ。
大魔法地帯に釘付けにしつつダメージを与えるAGI前衛と範囲攻撃のHitStop。
それでも抜けてくる頑丈なユニットを排除する阿修羅。
WPロキ防衛と呼ばれるこの配置は実に効率良く敵を排除できるシステムです。
攻め手はこの苛烈な攻撃をくぐらなければエンペリウムに到達できないわけですが、いったいどうすれば良いのでしょう?


このシステムの肝は無抵抗の攻め手に大量の魔法を降らせて、反撃させる隙を見せずに排除するためのロキ。
さらに、確実にHitStopさせる為の前衛の手数の多さと相手を蒸発させるくらいの大魔法密度。
この一つでも機能させなければ防衛を突破できる可能性が生まれます。


まずはロキに注目。

  • ロキは雷鳥系の2ユニットが鞭・楽器を持って隣り合った状態で演奏される合奏スキルで持続時間は1分と短い
  • 合奏はMHPの1/4以上のダメージを受けたり、状態異常「スタン」「石化」「氷化」になると解除(睡眠は演奏継続)
  • ロキの範囲では味方のスキルも使用できなくなる為、パッシブで強力なユニット(AGI前衛等)しかいないことが多い
  • ロキを出す位置もWP出現地点から近い位置となるので、大魔法やAGI前衛のHitStopがなければ容易に隣接できる
  • 雷鳥自体のMHPは高いとは言えず、同ステ・同装備のプリにすら劣る数値なのでSWや献身によって保護されている場合が多い
  • 合奏はオブジェクト発生スキルなので、状況次第では欠けて途中まで出たり全くでなかったりする事がある

このロキ防衛で最も致命的な部分であるロキユニットが排除できれば、スキルでWizの詠唱妨害等ができるようになり戦況は有利になるでしょう。
またセージがLPを張ることができればダメージソースの大半を占める大魔法でのダメージが無効になり、ますます攻撃側が有利に。
では、どうすればロキを止める事ができるのでしょうか? その方法を考えてみましょう。

脱衣

まず楽器・鞭を脱がしてしまう方法。これは演奏の切れ目に脱衣ローグが「ストリップウェポン」を決めることで可能。
利点は楽器が長い間(120秒↑)装備できなくなる為、ロキだけでなく他の演奏もできなくさせられる事。
欠点はアルケミストのスキル「ケミカルウェポンチャージ」で完全に防がれる事と、ロキの合間にしかチャレンジできない点。
雷鳥のいるセルまで近づかなければならず、その間に蒸発することも多い。
また、腐っても弓系なのでDEXはやや高め。成功率は30%以下と思っていたほうが良い。
しかしコーティング薬の経費が高い為、小規模の集団だとケミカルウェポンチャージをかけずにいる雷鳥は意外と多い(といいな〜)
雷鳥にSWや献身をされていても即効果があるので、他の手段と同時に狙ってみるのも面白そう。

武器破壊

楽器・鞭を壊して持てなくさせる方法。
こちらはホワイトスミスのスキル「メルトダウン」(武器破壊率最大10%)か、短剣「ソードブレイカー」(武器破壊率5%)で攻撃すればok。
利点はロキ演奏中でも武器破壊が出来る事と、壊れた武器は修理されるまで装備できない為脱がされた時同様他の演奏も不可になる点。
欠点は「ケミカルウェポンチャージ」で防がれてしまう上にゴーレムc挿し武器には無効である点。
現在s4楽器・s4鞭ともに普及しており、これらにファブルc×3とゴーレムcを刺した武器をロキ演奏時に装備することは常識となっている。
「ソードブレイカー」を向ける相手は、雷鳥ではなく槍騎士等の方がよろしいのではないか?
(相手にBSがいたら「武器修理」されて・・・南無南無(TT))

新カード

並んでいる雷鳥を引き離してしまう方法も考えられている。
アインブロックパッチで実装された新cにはシーズモード下で禁止されたスキル「インティミデイト」が使用できるようになるものが在る。
それは「攻撃時に低い確率でオートスペルインティミデイトスキル1」の効果を持つ「彷徨う者c」。
利点は敵のいない(だろう)地点で雷鳥を排除できる事。演奏の発動側を拉致できればロキが消える点。
欠点はSWやキリエで発動が阻止されてしまう事。成功率は高いが失敗してワープしない事が有り得る点。
オートスペルとはいえスキルなのだからロキの合間にしかスキルが発動しないと思われる。(ロキ中で発動したら怖すぎ・・・)
(どうやらロキの中でもオートスペルは発動。「範囲内のすべての生物はスキルと魔法が使用できない」から生物以外の装備はokと(笑))
普通に排除する為の攻撃で発動する可能性があるのは大きい。運がよければWizの後ろに回りこむことも可能なので、試す価値は十分あると思う。

隙間を狙う

ロキの切れ間に直接雷鳥を落とす為にブラギ+サフラの高速阿修羅を撃ったり、セージが高速LPを敷いて陣地を作るのも手の一つ。
2PCでロキ発動しているような所では、演奏中断で演奏の切れ目を意図的にずらしたりする事が無いので攻め手もいつ切れるか把握しやすい。
WP移動直後の無敵時間10秒をフル活用できれば阿修羅やLPを決めることも出来るのではないだろうか?
阿修羅はSWや献身で防がれるので優先するのはLP。決まれば戦況は一気に好転します。
利点は雷鳥の装備などに影響されずにこちらの都合だけで成功させられる点(SW・献身があったら阿修羅はダメですが・・・)。
欠点は演奏の切れ目を正確に把握する情報収集力と統率された機動力が必要なので、攻め手には技量が必要な点。
雷鳥にタイミングをずらされても作戦失敗するので不安定な点もある。
なによりそんな高速LPや高速阿修羅を撃てるユニットが少ないのが最大の難点。SGとLoVがしっかり出ていたら隙はほとんど有りません。
少々不確実すぎるので作戦というほどのものではなく、決まればうれしいラッキーパンチ程度。指揮をするなら他の方法を検討しましょう。


・・・最初の項目だけでこんなに長くなるとは・・・駄文が多すぎましたな(TT)